稲は肥料によって土台となる田の地力を高めてやることで、すくすくと育ち豊かに米を実らせます。

田に稲を育てる地力を与える肥料

稲は肥料によって土台となる田の地力を高めてやることで、すくすくと育ち豊かに米を実らせます。

地力は田畑における生産力に直結します。

光や温度といった気候条件に加えて、土壌の保水性・排水性・通気性などの質、地中の栄養素や微生物群の活力などが作物にとって適切なバランスで保たれ、田畑全体の養分の循環サイクルが整っているほど地力が高い状態となり、生産力が向上します。

田の地力を高めるための稲の肥料は主に有機質です。

最もよく利用されるのは稲わらで、土に直接鋤き込み土中の微生物に分解させて養分とします。

前年度の収穫分のわらを保存しておいて翌年肥料として利用するのが一般的です。

また、精白の際に得られる米ぬかも良い栄養源になりますし、植物性有機質だけではなく牛糞や鶏糞といった動物性有機質も有用です。

また、生物にとって必要不可欠でありサイクルの循環過程で失われやすい窒素や、土中に含有されているものより吸収効率が良い水溶性カルシウムなども補ってやることで土壌が整います。